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Tuesday, October 21, 2025

美味しいシーシャの作り方|シーシャ初心者の方へ|西荻窪 La Vie en Loose(ラビエンルーズ) 店主 こーじさん【シーシャ専門店 監修】

西荻窪にあるシーシャ専門店『La Vie en Loose(ラビエンルーズ)』の店主こーじさんに美味しいシーシャの作り方を教えてもらいました。

シーシャ(水たばこ)とは?

「シーシャ(水たばこ)」とは、アラブ圏が発祥とされるタバコです。タバコの葉っぱをシロップに漬け込み、フルーツ・お菓子・ハーブなどの香りを付けたフレーバーを使用します。炭でフレーバーを熱して揮発した煙を水にくぐらせてから吸うものです。またタバコの葉っぱを使わず、サトウキビ・果実・紅茶などで代用したノンニコチンのフレーバーもあります。シーシャ専門店はタバコを吸う場所(喫煙目的店)なので、未成年は入店できません。入店時には年齢確認があるので、必ず身分証を持っていきましょう。

リラックスできる!

シーシャは2時間程かけてゆっくりと吸うものなので、店内はゆっくりと寛げる空間になっています。広々としたソファでまったりとリラックスする場所としてぴったりです。

どんなシチュエーションにも合う!

一人でちょっと仕事したいとき、久しぶりに会う友達とゆっくり話したいとき、ちょっと気になる異性と親交を深めたいとき。シーシャはあなたの様々な日常のシーンに溶け込んでくれます。

フレーバーが豊富!

フレーバーの種類が豊富で、200種類以上のフレーバーを取り扱っているシーシャ専門店もあります。フルーツ系・スイーツ系・ハーブ系などあり、その日の気分にあったフレーバーを選んで楽しめます。

目次
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‍※2025年7月時点の情報です。

注目まとめ

美味しいシーシャの作り方(La vie en Loose 監修)

西荻窪にあるシーシャカフェ「La vie en Loose(ラビエンルーズ)」のシーシャの作り方は、初心者でも“味と煙”を両立させたシーシャが作れるように、再現性の高い工夫が施されている。

本記事では、オーナー・こーじさんの理論をもとに、ラビエンルーズで実践されているシーシャの作り方を6つのステップで徹底解説する。

トップのセッティング:80Feet&ターキッシュリッド
使用している炭:KINGCO(フラット)

ステップ1:フレーバーブランドによる違いを意識して選定する

フレーバー選定の前に押さえておきたいのが、熱耐性(焦げにくさ)・グリセリンの揮発性(味や煙の出やすさ)・熱変性(熱量による味の変化)という3つの要素だという。中東系とアメリカ系のフレーバーの特徴を例にあげると以下となるとのこと。

中東系フレーバーの特徴

(例:Al Fakher、Nakhla、Afzal)

  • 熱耐性:高い
  • 揮発性:低い
  • 熱変性:高い

タバコ葉にグリセリンがしっかり染み込み、味持ちが良い。長時間(2時間以上)吸いたい場合に向く。火力調整で香りが開くタイプ。

アメリカ系フレーバーの特徴

(例:Social Smoke、Fumari、Azure)

  • 熱耐性:低い
  • 揮発性:高い
  • 熱変性:低い

汁気が多く、香りが煙に乗りやすい。短時間で味を出したい時やミックスの香り付けに最適。

中東系フレーバーでベースの味を作り、アメリカ系フレーバーで、トップの香りを立たせると、初心者でも扱いやすく飽きのこない1本になるとのこと。

ステップ2:レイヤー構成で味の時間差を作る

こーじさんは「最初に出したい味を上に、後から出したい味を下に」というレイヤー構成を基本としている。味が濃いフレーバーは下にする等、フレーバーにより調整する。

たとえば、今回のセッティングでは「オレンジ→ジンジャー→カルダモン→オレンジとジンジャーのミックス(半セパレート)」の順にレイヤーを組んで、中盤までオレンジを持たせつつ、ジンジャーの刺激をアクセントに加えている。

ステップ 3:フレーバーへの熱伝導を意識して盛る

ラビエンルーズではフレーバーのグラム数は決めず、アルミとの距離を基準にしている。トップの大きさは種類によって異なるため、グラム数を固定するとアルミとの距離が変わってしまい、熱の伝わり方や味に影響するからだ。

フレーバーへの熱伝導を意識する

トップ内の熱の伝わり方は、フレーバーの上部(アルミ接地面)、トップの外側、トップの内側の順となる。

そのため、なるべくフレーバー全体に均一に熱を伝えるために、トップの縁にフレーバーが付かないように盛る。

盛り方の工夫

  • ・塊を持って軽く伸ばす
    ・小さくほぐしすぎず、適度な塊にすることで、熱が均等に入り、味を損なわない。
  • ・ふわ盛りの使い分け
     空気を多く含ませたふわ盛りは短時間で味を出したいときに有効。ただし味落ちは早いので、長く楽しみたいときは詰めすぎない程度の密度を保つことがポイント。
  • ・手で盛ることを徹底
     箸を使うとフレーバーが細かく分解され、熱が通りすぎて味が飛びやすくなるため、ラビエンルーズでは、必ず手で詰めるようにしている。

中央にブリッジを置く

最後に、トップの中央の穴の上に、アルミを棒状にした小さなブリッジを置くことで、アルミ穴を塞ぐ可能性を低くし、熱と空気の流れを安定させる。

ステップ 4:アルミの穴は、熱風の通り道を意識する

アルミの穴から入った熱風は、トップ中央の穴に向かって通り抜けていくことを意識する。

基本的にはアルミの外周に穴をあけることで、味わいや煙感、ニコチン感をしっかり濃く出すことができる。

アルミに穴をあける際は、中央に向かって斜めに針を通すのがポイント。

一方で、吸いを軽めにしたい場合や温度の上がり過ぎを避けたい場合は、内周にも穴を追加すると良い。

炭替えのタイミングなど、途中で「軽くしたい」と感じたときに追加で穴をあけるのも有効。

ステップ 5:蒸らし時間9分の黄金ルール(こーじさんの理論)

KINGCOのフラット炭を3つ、倒した状態で設置して蒸らす。

ラビエンルーズでは、蒸らし時間を【9分】に設定している。
こーじさんは「最適は6分だと思っていて、9分は少し“攻めている”ように感じられるかもしれない」と話す。

この蒸らし時間の背景には、フレーバーに含まれる香料とグリセリンが揮発する温度の差がある。
香料はグリセリンよりも低い温度で揮発し始めるが、グリセリンが全体に行き渡ると耐熱性が高まり、焦げにくく安定した状態になる。

また、3分や6分で仕上げる場合は、吸いで味と煙を完成に持っていくコントロール技術が必要になる。
一方、9分は火力と蒸らしだけで味と煙が安定しやすく、吸いによる細かい調整の必要が少ないと考えている。

ただし、アメリカ系のような熱耐性が低いと考えられるフレーバーは、蒸らし時間を6分で調整する。フレーバーの特性を見て蒸らし時間を設定する必要があるという。

蒸らし時間ごとの特徴

[ 3分 ] グリセリンが動き始め、低温で揮発する香料が立ち上がるが、味は不安定。吸いで完成まで持っていく技術が必要。

[ 6分 ] グリセリンが全体に行き渡り、ほとんどの香料が安定して煙に乗る状態。味と煙が整いやすい。

[ 9分 ] 全ての香料が十分に立ち上がり、味と煙がピークに。吸いの調整はほぼ不要だが、火力管理を誤ると焦げやすい。

初心者には6〜9分のレンジが扱いやすく、再現性の高い蒸らし方になるとのこと。

ステップ6:吸い出しと最終調整

9分間の蒸らしの中で、こーじさんは6分と9分で2度の確認タイミングを設けている。

【6分】1度目の確認

味と煙がまとまっているかを軽く吸って確認。
煙の状態を見て、炭の位置を(フラット炭を倒したまま)少しずらし、そのまま置いておく。

【9分】2度目の確認と最終調整

再度軽く吸って味と煙をチェック。
まとまっていれば、2~3回トロトロとゆっくり吸って整える。
続いて、炭を立てて(フラット炭を縦向きに置く)火力を調整し、1分ほど待ってから吸って、完成となる。

こーじさんは「吸えば吸うだけフレーバーにダメージが入る」と考えており、初期段階ではなるべく吸わないことを重視している。

特に最後の1分は、トップ内に熱をしっかり溜めるための時間であり、吸いすぎるとその空間熱やフレーバーの旨味がどんどん失われると考えている。

また「最初の味にインパクトを出すこと」を大事にしており、その味を長持ちさせるためにも、この手順で必要最小限の吸いにとどめ、味と煙を整えてから提供している。

炭の火力管理と加熱の重要性

シーシャ専門店では、炭を電熱線で加熱するのが一般的だが、この方法では炭が生焼けのままだったり、炭の深部まで加熱されていない状態になることがある。こうした炭は火力が弱く、熱が不安定になるだけでなく、不完全燃焼によって一酸化炭素の発生量が増えることがある。

ラビエンルーズでは、この状態を避けるために、手回し式の送風機で炭全体にまんべんなく空気を送り込む。送風によって酸素供給が増え、燃焼が促進されることで、炭の内部までしっかりと火が入りやすくなり、生焼けや中心部の低温状態を解消できる。これにより燃焼効率が上がり、一酸化炭素の発生量も抑えられる。

さらに、蒸らし中や吸い出しまでの待ち時間にも定期的に送風し、火力を安定させることで、トップ全体に均一な熱を伝えている。
この炭の火力管理は、蒸らしの成否や最終的な味・煙の質を大きく左右する重要な工程だ。

まとめ|ラビエンルーズ流から始まる、自分だけのシーシャ探し

ラビエンルーズ流のシーシャは、フレーバー選定・レイヤー構成・盛り方・アルミの穴のあけ方・炭の熱管理・吸い出し方・仕上げ方の全てが組み合わさって完成する。一本にかける理論と感覚の絶妙なバランスが、味と煙の質を決めている。

こーじさんの手法は理論的に緻密でありながら、手順がシンプルで再現性が高く、初心者でも真似して美味しいシーシャを作りやすい。

まずはこの作り方をマスターし、安定した味と煙を再現できるようになることが第一歩だ。

その上で、シーシャ作りに存在するさまざまな変数──フレーバー、盛り方、アルミの穴、蒸らし時間、吸い方──を少しずつ変えて試してみよう。そうすることで、自分だけの味を探る“研究”の過程そのものが面白くなり、何度も挑戦したくなるはず─。

美味しいシーシャは一朝一夕で完成するものではないが、このラビエンルーズ流を基盤に変数を組み換えながら、自分だけのベストな一本の作り方を見つけていく時間もまた、シーシャの楽しみの一部だ。

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