中級者にステップアップするために大切なフレーバーミックスの考え方とフレーバーの詰め方のポイントを
荻窪シーシャ yutori のこーじさんに教えていただいた内容を紹介します。

基本的なシーシャの作り方をマスターしてきて、初心者を脱しようとしているみなさん。こんなことに悩んでいませんか?

・単体では美味しい煙を出せるけど、ミックスだと美味しく出せない
・ミックスの幅を広げてみたいけど、どうすれば良いかわからない
・フレーバーの詰め方が色々あるけど、ミックス時にどういう詰め方が良いのかわからない

そんな方に向けて、yutori 流のフレーバーミックスの考え方と詰め方を紹介します。是非、参考にしてみてください。
シーシャの作り方に絶対的な正解はありません。紹介する内容はあくまで参考程度にしてください。

初心者向けのシーシャの基本的な作り方はこちら

フレーバーの特徴について

フレーバーのミックスを考えるうえで、フレーバーの特徴を知ることは欠かせません。

熱耐性(焦げやすさ)・グリセリンの揮発性(味・煙の出やすさ)・熱変性(熱量による味の変化)は、フレーバーによって様々です。

もちろん、同一ブランドでもフレーバー単位で特徴が異なります。またフレーバーの保存状態によっても影響を受けやすく、特徴は変わります。
フレーバー単体で熱の加え方を変えて作ってみると差がわかりやすいので、興味のある方は試してみてください。

今回は、あくまで初心者〜中級者の方がイメージを掴めるよう、ざっくりと生産国や原材料の種類ごとにフレーバーの特徴を教えてもらいました。

中東系フレーバーの特徴

ブランド例:Al Fakher(アルファーヘル)、Nakhla(ナハラ)、Afzal(アフザル)等

熱耐性:強いものが多い
揮発性:低いものが多い
熱変性:大きいものが多い

ざっくりと中東系フレーバーの多くは、熱耐性が高く、フレーバーの汁気は少なめで揮発性は低いです。
これはタバコの葉にフレーバーとなるグリセリンがしっかりと染み込んでいるためです。

揮発性が低く味持ちが良いので、2時間吸いたい場合は中東系フレーバーをメインにすることがおすすめです。
フレーバーごとに異なりますが、熱変性は大きいものが多いイメージです。この点は上級者も楽しめるポイントです。

特に AL Fakher と Nakhla は、熱耐久が強く、綺麗に味を出しやすいイメージです。
ただし、グリセリンがしっかりと染み込んでいるため、フレーバーの香りがそのまま煙に乗って出てくるわけではない点に注意が必要です。

アメリカ系フレーバーの特徴

ブランド例:Social Smoke(ソーシャルスモーク)・ Fumari(フマリ)・ Azure(アズアー)等

熱耐性:弱いものが多い
揮発性:高いものが多い
熱変性:少ない

アメリカ系フレーバーは、中東系フレーバーに比べてグリセリンが染み込んでおらず、薄い色の葉っぱのフレーバーが多いです。
汁気が多く揮発性が高いので、中東系ほど味持ちしづらいです。
フレーバーの香りがそのまま煙に乗りやすい特徴があり、初心者にも比較的簡単に味を出せるメリットがあります。

ミックスでイメージ通りの味を出せたり、ミックスの繋ぎ(次項参照)として入れる点では優秀なフレーバーが多いです。

ノンニコ系フレーバーの特徴

ブランド例:Decloud Shisha Fruits(デクラウド)・Hydro Herbal(ハイドロハーバル)・Soex(ソエックス)等

熱耐性:弱いものが多い
揮発性:高いものが多い
熱変性:少ない

タバコ葉を使用せず、フルーツ・茶葉・サトウキビなどを原料に、香料とグリセリンで香り付けをしているフレーバーです。
Decloud(デクラウド)は、フルーツの果肉を使用しているため、味の再現性が高いです。

熱耐性は弱く揮発性が高いので、熱が強いとイガイガとした煙になりやすく注意が必要です。
熱変性はなく、イメージ通りの味を出したい時にミックスすることがおすすめです。

フレーバーの特徴とボウル(トップ)の選び方

前提として作り方に注意すれば、どの組み合わせでも美味しいシーシャを作ることはできます。
初心者〜中級者の方が失敗しづらい組み合わせとしての参考にしてください。

ストレートボウル(クレイトップ)

熱が伝わりやすいので、熱耐性の強く揮発性の低い中東系フレーバーがおすすめです。

ファンネルボウル

液漏れしない構造のため、シロップの多いアメリカ系・ノンニコ系フレーバーがおすすめです。中東系フレーバーでも問題ありません。

シリコンファンネルボウル

シリコンは熱が上がりづらいので、揮発性の高いアメリカ系・ノンニコ系フレーバーがおすすめです。

画像出典:https://hookah.tokyo/

yutori 流 フレーバーミックスの考え方

yutori 流のフレーバーミックスを構成する際のポイントを教えていただきました。ミックスの構成は「味・香り・輪郭」の3つの役割と「旨味・余韻」をイメージしながら、フレーバーの組み合わせと割合を考えていくとのことです。

味・香り・輪郭(繋ぎ)

味:出したい味
香り:出したい香り
輪郭(繋ぎ):上記を一つのものにまとめるもの

旨味・余韻

旨味:最初のインパクト
余韻:後味や抜け感

慣れるまでは、3種類のフレーバーミックスで、同系統の味でまとめる練習をすると失敗が少ないです。
味の相性については、「風味の辞典」やスムージーのレシピなどを参考に幅を広げていくことがおすすめです。

風味の辞典

フレーバーミックスの構成と詰め方

前項のポイントを踏まえながら、トップにフレーバーを詰める方法を教えていただきました。今回は、ミルフィーユ式でのフレーバーの詰め方を紹介します。

ミルフィーユのようにトップの中で層に分けてフレーバーを詰めていく方法です。
初心者〜中級者でも取り組みやすい「最上層・中層・最下層」の3層のパターンをご紹介します。
80Feet × ターキッシュリットの組み合わせだと熱が徐々に下に伝わってくるので、味の変化を作りやすいというメリットがあります。

最上層に詰めるフレーバー

最上段は、熱が最も伝わる部分です。
一番最初に出したい味、かつ耐熱性の高いフレーバーを入れることが鉄板です。
揮発性の高いものを上段にしてしまうと、それだけの味になってしまい味のバランスが崩れてしまうので注意が必要です。

中層に詰めるフレーバー

中層は、トップに触れておらず、炭の熱にも触れてないため低温帯になりやすい部分です。
「輪郭・繋ぎ」や「旨味(最初のインパクト)」を足していくイメージで揮発性の高いフレーバーを入れるパターンが多いです。

最下層に詰めるフレーバー

最下層は、トップに触れているものの熱が届きづらい部分です。「香りの強いフレーバー」か「揮発性の高いフレーバー」を入れることがおすすめです。ノンニコチンフレーバーは、味が薄いので最下層はおすすめできません。

フレーバーミックスの例

3層ミックス:ピーチティ風味

最上層:ピーチ(Al Fakher)
中層:アサイ(Afzal)
最下層:アールグレイ(Afzal)

◎ ポイント
ピーチは、低温で熱を加えると白桃のような爽やかな風味にする。
熱に反応しやすいアールグレイは最下層でも味と香りが立ちやすい。

4層ミックス:シガーバニラ風味

最上層:バニラ(Al Fakher)
中層:ヘーゼルクリームワッフル(Afzal)・カシミアブラック(Tangiers)
最下層:ブランデー(Nakhla)

◎ ポイント
バニラの香りをメインに、ヘーゼルクリームワッフルでバニラの甘さを増幅させる。
カシミアブラックはシガーの味と香りのイメージで、ブランデーで苦味を追加する。

以上、フレーバーミックスの考え方の基本的な部分についてご紹介しました。
美味しいミックスを作るためには、同じブランドでもフレーバーごとに異なる個々の特徴を掴んで、
フレーバーの特徴に応じたフレーバーの詰め方・熱の入れ方を考える必要があり、奥が深い世界ですよね。

今回ご紹介したフレーバーミックスの考え方をもとに、色々と試行錯誤してシーシャライフを充実させてくださいね。